Macで始める本格お手軽ビデオ編集。iMovie HDで編集してiDVDでオーサリング。Final Cut Expressで本格編集。

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更新:08/06/16 | Macで始めるビデオ編集 | iMovie & Final Cut Express

Macの真骨頂

Macが凄いなと感じる瞬間の一つに、標準で搭載されているアプリケーションの完成度が上げられます。その中でも個人的に愛用している物の一つがビデオ編集ソフトであるiMovie HDと、オーサリングソフトのiDVDです。
ビデオカメラで撮影した映像を、i.Link(IEEE1394)経由で取り込み、編集するだけでかなり完成度の高いコンテンツを作成できます。
後は、iDVDに引き渡すだけで適切な圧縮をかけてDVDに録画=オーサリングしてくれるのです。
こうしたWindowsでは考えられない利便性と完成度は、Apple社がハードウェアメーカーである以上にソフトウェアエンジニアリングの優れた企業であることを物語っているのではないかと思います。

古いOSには同梱されていませんが、iLifeを購入すれば直ぐに使い始められます。
最初からiLifeが同梱されていると考えると、確かにOSとしてのMac OS/Xのコストパフォーマンスは非常に高いという印象を抱かずにはいられません。

iMovie HD

iMovie HDは、取り込んだ映像をシーンごとに組み合わせてトランジションをかけるだけで、立派なコンテンツを作成してくれます。
用意されているテンプレートは必ずしも大量とはいえませんが、完成度の高い物ばかりです。
特筆すべき点は、末尾のHDに象徴されるとおりHD=フルハイビジョン映像の編集に対応していると言うことです。デジタル化が進む昨今ではいずれ普通のことになるのかもしれませんが、HD対応のビデオ編集ソフトが同梱されていると言うことは、一部のユーザー層に対して強力な魅力になっていると思います。

簡単にiMovieでの作業の流れをご紹介します。

iMovieでビデオ編集
起動したら、ビデオカメラなどから映像を取り込みます。自動的にシーンごとに分割されて右側のクリップ欄に配置されていきます。
下段のタイムラインにドラッグ&ドロップすれば、その順番で再生されることになります。

iMovieでテーマを選択
テーマボタンをクリックすると、あらかじめ用意されているテーマから選択するだけで全体の統一感を持たせたままオープニングや茶婦他を作成することが出来ます。
各テーマには既存のクリップを埋め込める場所が幾つかあるため、埋め込みたいクリップを選択するだけで本格的なコンテンツになります。

iMovieでサウンドエフェクト
メディアボタンをクリックすると、オーディオ(既存のBGMなど)や写真をビデオに統合できます。BGMはドラッグ&ドロップするだけで、写真のように挿入されます。音量もポイントをドラッグするだけで自由自在に変化させられます。
画面左下の2つのボタンでクリップの並び替え画面と、タイムライン編集を切り替えることが出来ます。最初のうちは気づかなかったりするので注意が必要かもしれません。

imovieでトランジション
クリップ間のつなぎ合わせには、様々なトランジションと呼ばれる効果を適用できます。シーン切り替えを効果的に見せるだけで雰囲気が全く変わってきます。
画面は「波紋」というトランジション効果のプレビュー画面ですが、その他にも切り替えだけでなく画面への効果自体も色々と用意されています。

最後に、チャプタボタンをクリックして適当なポイントにチャプタ候補をマークしておきます。この操作をしておくと後でiDVDに流し込んだ際にチャプタ作りが飛躍的に簡単になります。
最初のうちは、iMovieで作業してiDVDで試行錯誤、直したい部分が見つかったらまたiMovieに戻るといった具合ですが、慣れてくると一発で編集作業を完成させることが出来るようになります。

編集作業が終了して、DVD作成をする場合には「共有」メニューからiDVDを選択すれば自動的にiDVDが起動して作業を続けられます。

iDVD

iDVDは、iMovieで作成したコンテンツを、よりDVDとして完成された構成に仕上げてくれます。例えば、1枚のDVDに収まるように圧縮をかけたり、効率的にコンテンツにアクセスできるようオープニングやチャプターを構成できます。

iDVDでオーサリング
iMovieからiDVDに共有がかけられている最中の画面です。
iDVDではDVDならではのオープニングの作成や、メニューボタン、チャプター選択画面、エンディングなどの構成をすることが出来ます。

標準の設定のままDVDを作成すると、メニューなどにアップルマークが透かしで入ってしまいます。消したくて一度アップルのサポートセンターに電話を掛けたことがありましたが、「消せません。詳しくは有償サポートでないと対応できません」と言われました。サポート力はいまいちですが、製品として消せない設計であるわけがないと考え探したところ、「環境設定」メニューから見事に消すことが出来ました。

消したいアップルマーク
このようなリンゴの透かしが入ってしまい、コンテンツの内容によっては致命的な印象を与えかねない微妙な演出となっています。

iDVDでアップルマークを消す方法
iDVDのメニューに刻まれたアップルマークを消す方法は、「環境設定」メニューから「Appleロゴの透かしを表示」チェックを外すことです。

Final Cut Express

Final Cutは、古くよりプロフェッショナルユースとして利用されてきた編集ソフトの雄でした。しかし、個人ユースという観点から見ると機能は多いが価格が高く、一般受けするソフトウェアとはいえませんでした。
そこでApple社が提案したのがFinal Cut Expressでした。価格も1/5とズイブンとリーズナブルになりました。それでも3万円ほどする高価なアプリケーションであることには変わりありませんが、フルHDコンテンツの編集をとことん楽しむには十分なパフォーマンスといえます。
私もFinal Cut Expressバージョン3.5を購入しました。

Final Cut Expressを活用

まず、Final Cut Expressに動画のコンテンツを撮り込む必要があります。撮り込み済みの動画をドラッグ&ドロップで追加することも出来ます。
ビデオカメラからIEEE1394(FireWire)で撮り込む場合には、先んじて最新のパッチを充てておくことをお勧めします。Final Cut Express3.5には動画取り込み中にフリーズするバグがあります。

パッチを充てるには、Macの左上にある青リンゴマークから、ソフトウェア・アップデートを選びます。

HD=ハイビジョン画像で撮り込むと、結構なサイズのHDD空き容量を必要とします。最近のMacBook ProであればFireWireポートを2基積んでますので尚更外付けのHDDなどを準備しておくことをお勧めします。
Fujitsuなどからは300GBのUSB接続HDD、その他メーカーから260GBのFireWire+USB接続HDDが提供されていますが、バスパワー(電源不要)タイプをお勧めします。

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ただ、USB接続であっても、書き込みが遅れるようなことはないようです。
一説には、以下のようなベンチマーク結果があります。(Mac Pro環境下でのRead、Writeスループット概算値)
USB2.0 ≒ 両方17MB/sec
FireWire400 ≒ 31MB/sec、26MB/sec
FireWire800 ≒ 56MB/sec、42MB/sec
eSATA ≒ 両方60MB/sec

スペックではUSB2.0の方がFireWire400よりも高速に見えますが、実行値では特にMacの場合顕著にスループットに差が出るようです。

新しいFinal Cut Express4

Final Cut Expressバージョン4がリリースされました。
リビジョン的には0.5の機能差ですが4つほど新しい機能が追加されました。

Final Cut ProとFinal Cut Expressの違い

実は、Final Cutシリーズは正真正銘プロフェッショナル向けのその名もProと、Expressという廉価版の二種類があります。
パーソナルユーザーとしてはほぼ選択肢はExpress以外無いのですが両者の違いは少し気になるところです。実際の違いは主に出力可能な形式にあります。
Final Cut Proでは、放送業界標準のやはりプロフェッショナルな形式での書き出しが可能なのですが、Expressにはその機能がありません。
そのため、プロフェッショナルユーザーは必然的にProを使用しなければ意味が無くなるようになっています。

Final Cut ExpressとiMovieの違い

もう一つ気になるのがiMovieとFinal Cut Expressとの機能差です。
Mac OS/XにはiMovieという本格的でありながらユーザビリティの高いツールが標準同梱されていますので、あえてFinal Cut Expressを購入する必要があるのかどうかを見極める必要があるためです。

次のような点で、Final Cut ExpressはiMovieよりも優れているとされます。

  1. 複数の映像を重ね合わせ出来る。(PinPなど)
  2. 非常に多くの高機能な効果、トランジションが標準装備されている
  3. 元のデータが無くてもテープ(素材)とプロジェクトデータが有れば、自動的にプロジェクト全体を再構築してくれる

などが挙げられます。

プロジェクトの準備

Final Cut Express(以後、FCE)では、インストール後起動時に幾つかの基本設定について設定ダイアログが表示されます。
ここでは、PAL形式であることや(日本)、素材の保存先などを指定します。
特に注意したいのは素材の保存先で、外部接続したハードディスクなどを指定しておくと便利です。100GB以上の空き容量がある記憶装置をお勧めします。

素材の取り込み

Final Cut Express(以後、FCE)では、「ファイル>取り込み」にて、USBやIEEE1394接続された外部装置から動画を取り込むことが出来ます。
ビデオの再生などは自動的に実行されます。miniDVなどの媒体を扱っているのであればHDV形式のためFCE3.5以前のバージョンでも取扱が可能です。
H.263に対応したDVDやHDD型のビデオカメラから取り込む場合にはFCE4.0移行が必要となります。
取り込まれた映像は自動的にカット割りされて「クリップ」として左上のブラウザに展開されます。

FCEのブラウザウィンドウ
自動的に取り込まれた映像がカット割りされたところ

全てはブラウザに展開された素材を元に構成を進めるため、このブラウザウィンドウは非常に重要な要素となります。
右クリック(Ctrl+クリック)から操作したり右上のアイコンボタンをクリックして、リスト表示にしたり、並べ替えを行ったり、各要素のプロパティを表示させることが可能です。時系列に整頓する機能がないのは不思議ですが……。

次に、最も簡単な編集方法としてタイムラインウィンドウにブラウザウィンドウからクリップをドラッグアンドドロップする方法があります。

FCEのタイムラインウィンドウ
タイムラインウィンドウに2つのクリップを配置したところ

実は、このタイムラインウィンドウはブラウザウィンドウにある「シーケンス1」そのものです。シーケンスは、複数のクリップ(勿論、一つでも良いわけですが)を配置してつなげた「シーン」です。

そのため、複数のシーケンスを作成することも勿論可能です。大まかなシーンの新興に従って複数のシーケンスに分けておいた方が、後で切ったり貼ったりするときに簡単です。

FCEのタイムライン操作

左下のアイコンボタンのラインには、音源ソロ/ミュートボタンの表示非表示、音量レベルの表示ボタン、帯の太さボタン、帯の縮尺ボタン、時系列方向のスライダーがあります。適宜切換ながら作業進められるようになるとはかどります。

また、上側は動画、下側は音声となっており中央の境界線をドラッグすることで領域幅を変えることも出来ます。

まずは、時系列に全てのクリップを配置してしまうのが簡単です。
ここで、クリップの配置をする際に良く行われる操作についてご紹介します。

素っ気ないシーンが一通り完成したら、トランジションや効果などを使って構成を進めていきます。ここでは、まずはタイトルを作成するところから作業を進めていきます。

FCEでタイトル作成
中央にあるビューアのビデオタブからテキストを選択します。実は、3Dタイトルやその他の選択肢の幾つかはタイトルとして利用できる機能なので色々と試してみてください。

次に、ビューアの上部にあるコントロールタブを選択すると、テキストの内容やプロパティを変更することが可能です。
一見して分かるとおり、非常に多くのプロパティを詳細に設定できます。この辺りの機能の自由度はiMovieにはないポイントです。
そしてもう一つ、設定が多い割に画面が狭いことに気づきます。そんな時には、ウィドウの右上にある三つの玉ボタンの右側をクリックします。クリックする度に、全画面と元の大きさが切り替わります。適宜切り替えて作業を進めると便利です。

FCEのビューワコントロール
ビューワのコントロールタブに切り替えたところ

テキストの場合、ビューワから右側にあるキャンパスにドラッグ&ドロップするだけで、現在のシーケンスポイントに効果を挿入し、直ぐに再生することが可能です。
それ以外のエフェクトを使った場合、レンダリングが必要になる場合があります。レンダリングとは、コマ毎に映像と効果を合成した出力データを生成する作業です。
レンダリングはiMovieなどのようにリアルタイムで進行しないため、明示的にレンダリングを指示するまでは効果を目で確かめることは出来ません。
レンダリングは、シーケンスメニューのレンダリングコマンドから行います。


レンダリングを指定すると、部分的、全体的を選んでレンダリングを実施できる

レンダリングされていない部分は、タイムラインウィンドウでは上部に赤い帯でラインが引かれるので一目瞭然です。

FCEで未レンダリングと表示される
レンダリングされていない部分にさしかかると、未レンダリングと表示される

一回部分レンダリングをして効果を確認したら、その後で色々と変更を施して最後にまとめてレンダリングをするといった行程が妥当かも知れません。

トランジション

クリップとクリップの間に切換の効果を挿入するのがトランジションです。
FCEには、iMovieよりも多くのトランジションが用意されています。

 

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