デジタル一眼レフカメラ技術・テクノロジー

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更新:11/10/05 | 技術・テクノロジー | Digital Camera

デジタル一眼レフカメラに関する技術的な情報についてご紹介しています。用語やカメラの仕組みなど、カメラを撮影だけではなく技術的にも楽しみたい方にはお勧めのコンテンツです。

 

焦点距離

焦点距離とは、レンズの中心と像が結ばれる面との距離です。

35mmフィルムを使った場合、焦点距離と画角の関係は1:1です。

焦点距離画角
28mm約74度
35mm約62度
50mm約46度
85mm約28度
135mm約18度
200mm約12度

焦点距離は、レンズの中心から像を結ぶCCDまでの間の距離を指します。
この距離が長くなると、像を結ぶ円錐状の領域は細長くなり、必然的に仰角=画角は小さくなります。ズームレンズでは、この焦点距離を変えることで画角を変化させ結果的にCCDに照射される面積を変えているのです。

絞り=F値(エフチ)

絞りとは、レンズに入る光の量を調節する羽=光の量を調節するための可変の穴のことです。そのため、絞りを開ける=解放すると光がより多く取り込まれ、絞りを閉じる=締めると暗くなります。
カメラのCCDが捕らえる光の量として最適な光量は、絞り値×シャッタースピード=最適値となり、つまりは絞りとシャッタースピードは反比例する関係にあります。
一眼レフカメラで絞り可変(シャッタースピード自動)モードで撮影した場合、絞りを開放すればシャッタースピードが上がり、絞れば多くの光をCCDに当てるためシャッタースピードは下がります。

実は絞りにはもう一つの効果があります。それが次に紹介する背景のボケ効果です。前述の通り、絞りの設定を変えてもシャッタースピードで写真の明るさはコントロールできるため、あまり絞りの設定に重要性を感じないかも知れません。

 

背景をぼかす

一眼レフカメラの大きな特長であり利点の一つは、背景を自在にぼかした芸術的な写真を手軽に撮れるところにあります。
背景のぼけた写真は、主に次のような条件で撮ることが出来ます。

  1. ズームレンズの望遠側で撮る
  2. 遠い場所にある背景を入れる
  3. レンズの絞りを開ける
  4. CCDを大きくする

実は、最後の条件を満たしているのが一眼レフカメラとコンパクトデジタルカメラの大きな違いです。コンパクトデジタルカメラでは小さなサイズのCCDを採用しているため、1〜3の条件をどんなに有利に設定しても背景がぼけた写真が撮りづらいのです。(事実上撮れないと言っても過言ではない)

一眼レフカメラユーザーは、素手に4番目の条件はクリアしているので1〜3の条件を意識して背景のぼけを調節することが出来ます。

背景がぼけるメカニズム:被写界深度

なぜ背景はぼけるのでしょう。正確に言えば、ピントが合っている被写体の前後がぼけます。
このピントが合う範囲(=レンズからの距離の許容範囲)を被写界深度と言い、浅いとか深いといってぼけの少ない、多いを表します。
被写界深度を決定する要素は前項の通りですが、何故、絞りが被写界深度に影響するのでしょう?

被写界深度の計算表

 

RAWデータ

RAWデータとは、カメラメーカーが独自に作った専用の画像フォーマットです。JPGファイルなどと異なり、一切の非可逆圧縮を行っていないため画質の劣化がないのが特長です。
不便な点としては、独自に作られているフォーマットであるためメーカーや機種によってフォーマットに互換性がない点です。そのため、新しいカメラ機種がリリースされる度にレタッチソフトウェアメーカーはサポートのためのアップデートを行わなければなりません。

また、非可逆圧縮と言うことは圧縮率が低い(又はゼロ)というデメリットがあります。その分、保存用のメディアの容量を消費しますし、転送速度が犠牲になります(つまり遅い)。

 

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