DVDドライブのリージョン制限を解除し、自由に世界のDVDを閲覧する方法。

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更新:11/10/05 | リージョンフリー | DOS/V

リージョンとは

DVDについてはご存知でしょうか。
他のメディアとは異なる側面がいろいろありますが、そのうちの一つにリージョンという考え方があります。

初期のDVD機器にはリージョンという考え方はありませんでしたが、第2世代以降のそれには特定の地域コード(リージョンコード)を持ったDVDソフトは、同じ地域コードを持ったDVD機器でしか再生できないように制限されたのです。

しかもPCでの再生の場合、次のように複数のハードルが立ちふさがります。

  1. ハードウェア(DVD機器)がDVDソフトと同じリージョンであるか?
  2. ソフトウェアDVD再生を行う場合は、そのソフトがDVDソフトと同じリージョンであるか?
  3. Windows2000で再生する場合、Windows2000がDVDソフトと同じリージョンであるか?

改造ファームウェアの入手

こちらのページで紹介したように、 私はPanasonic DVD-RAM LF-D102JDを使っています。

再生ソフトは(現時点では)MypediaDVD。そしてOSは悲しいかなWindows2000です。まぁ、後者の2つは如何様にも変更可能ですが、DVD-RAMはほいほいとは換えられません。

まずはこのLF-D102JDのリージョンフリー化を目指して、ネットを彷徨う事になりました。

The firmware pageには、既に多くの改造ファームウェアが公開されています。 しかし、ここに我がLF-D102JDのファームウェアは公開されていませんでした。しかも英語。

そこでおすすめは、ずばりこのRegionZEROです。ここにもやはり改造ファームウェアが取り揃えられており、対応状況も表形式で一目瞭然です。

この2サイトのどちらかに手持ちのドライブに関するファームウェアがあれば勝ったも同然。もちろんLF-D102JDの情報もありました。
念のためファームウェアのバックアップとして下記に置いておきます。
ファームウェアバックアップ

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DOSからSCSIとDVD-RAMを認識せよ

面倒なのは、これらのサイトに公開されているファームウェア書き換えツールがDOSでしか動作しないことです。

とりあえずWin98がインストールされているVAIO用に、購入してあったIODATAのCBSCIIを使って、DOS起動ディスクの作成に取り掛かることにしました。

実はLF-D102JDのディスクにはDOS用のドライバーも入っています。SCSIカードが認識できれば問題ないということです。

まずはWin98から[START]→[設定]→[アプリケーションの登録と削除]→[Windows起動ディスクの作成] を選択してFD2枚の起動ディスクを作成した上で、Config.sysとAutoexec.batを書き換えます。

Config.sys
[menu]
menuitem=CD, Start computer with CD-ROM support.
menuitem=DVD, Start computer with DVD-RAM support.
menuitem=NOCD, Start computer without CD-ROM support.
menuitem=HELP, View the Help file.
menudefault=CD,30
menucolor=7,0
[CD]
device=himem.sys /testmem:off
device=oakcdrom.sys /D:mscd001
device=btdosm.sys
device=flashpt.sys
device=btcdrom.sys /D:mscd001
device=aspi2dos.sys
device=aspi8dos.sys
device=aspi4dos.sys
device=aspi8u2.sys
device=aspicd.sys /D:mscd001
[NOCD]
device=himem.sys /testmem:off
[HELP]
device=himem.sys /testmem:off
[COMMON]
files=10
buffers=10
dos=high,umb
stacks=9,256
DEVICEHigh=BILING.SYS
DEVICEHigh=JFONT.SYS /MSG=OFF
DEVICEHigh=JDISP.SYS /HS=LC
DEVICEHigh=JKEYB.SYS
devicehigh=ramdrive.sys /E 2048
lastdrive=z
[DVD]
device=himem.sys /testmem:off
device=CBSCENBL.SYS
DEVICE=CBSC365.SYS /V
DEVICE=CBSCASPI.SYS
DEVICE=SCSICD.SYS /D:CDR001
Autoexec.bat
MSCDEX.EXE /D:CDR001

一応、ちらっとReadmeを参考にして書き換えたが、なんかエラーが出る。しかし、ちゃんと認識できているので原因究明に意味は無い。というわけでこれでOK。ちなみにこの色で記した部分が変更部分です。

Autoexec.batに関しては、基本的にDVDを認識すればいいだけなので、起動ディスク作成時に作られる以降の記述は消してしまってもかまいません。exitを使って残しておいてもいいけど。

さて、これでDVDは認識されました。多分ディップスイッチでカードバスから16bitに変更しておいたほうがいいと思われるのでご注意ください(SCSIカードの設定)。

後は、前述でゲットした改造ファームウェアを導入するだけです。
バッチファイルを実行すると、SCSI機器の検索が始まって直ぐに、一覧とともにどれがターゲットか指定するプロンプトになります。

ここで、LF-D102JDを指定してやります。指定するといよいよ書き換えが始まります。

画面に色々表示されて、しばらく待った後で終了。そのときにDVDドライブのアクセスランプが点るので、チェックしておくといいと思われます。

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リージョンフリー化したかチェック

ここで登場するのが、driveinfoです。

driveinfo

通常はリージョン情報などが表示されます。
リージョンフリー化が成功していれば、図のように詳細情報は表示されずに、"THIS DRIVE HAS NO REGION PROTECTION"という福音がもたらされるはずです。

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