JUSTSYSTEMのメーラーShurikenPRO-Xのテクニックについてご紹介します。

更新: 08/07/21

| Shuriken テクニック |

SHURIKEN

アカウントの統廃合、アカウント毎のバックアップ管理

Shurikenはマルチアカウント対応なので、複数のメールアカウントをフォルダのように分けて管理しています。
また、例え異なるアカウントであってもドラッグ&ドロップで簡単にアカウント間でメールデータを移動させることができます。

所が、バックアップを考慮すると、もっと言えば バックアップをCD-Rなどに取る事を考えると、
少なくとも700MB程度以内に全体の容量を抑えなければバックアップが取れなくなります。
すると、700MB溜まったらバックアップを取ってデータを全消去して使い続けるといった手法がとられます。
そのため、700MB程度毎に異なるメールデータ構造を持たざるを得なくなります。

ここで問題があります。
2004年のデータが700MBのバックアップとしてCD-R1に存在。
2005年のデータが700MBのバックアップとしてCD-R2に存在。
と言った場合に、2004年のデータと2005年のデータを一気に検索したり、参照することが出来なくなります。
こんな場合にはサーチクロスなども有効なのですが、次のような難点があります。

  1. サーチクロス自体が有料。
  2. 定期的にインデックス生成処理をしなくてはならない。
  3. サーチクロスは暗号化(つまり圧縮された)データをインデックス化できない。
  4. HDDに空き容量があるのにばかばかしい。
  5. CD-Rの数だけドライブをマウントするか、CD-Rをとっかえひっかえする必要がある。

結構な問題が山積しています。

そこで、アカウント毎にデータを管理(統廃合)、バックアップする方法を公開します。
この方法で出来ること、ポイントは次の通りです。

  1. アカウント毎にバックアップ、リストアが出来る。
  2. アカウント管理自体はShurikenを使う必要がある。
  3. 好きなアカウントを自由にくっつけられる。

早速、方法について説明していきますが、危険な操作もあるので原理を知っておく必要があります。

  • Shurikenのメールデータは、アカウント毎にAccount00、Account01……といったフォルダを作成して管理されます。
  • アカウントフォルダの名前は末尾2桁の数字が1ずつ増えていく仕組みで作られ、歯抜け部分があれば最初の歯抜け部分が割り当てられます。
  • しかし、アカウント全体のインデックスは別に管理されており、アカウントの追加、削除はShurikenで行う必要があります。
  • アカウント全体のインデックス=既存のフォルダ構成さえ変えなければ、Account00の内容は自由に移動できます。

これらの原理を組み合わせて、具体的な方法を説明していきます。

1.アカウント別にバックアップを取って管理したい。

通常、Shurikenのバックアップはデータ全てが対象となります。
しかし、前述の原理を応用すればアカウント単位で管理が可能となります。
ただし、リストアの作業も手動で行う必要があるので注意してください。

バックアップ操作:

Shuriken、着信監視ツール、管理ツールを終了させます。
Shurikenのデータフォルダを参照します。
バックアップしたいアカウントフォルダを見つけます(Account00といったフォルダ)
アカウントフォルダを丸ごとコピーします(バックアップの作成)

バックアップ分は不要と言うことであれば、Shurikenから削除しても構いませんし、
HDDに余裕があるのならば、後述のバックアップ済みデータの個別管理を行っても構いません。

2.アカウント別にリストアしたい。

前項1でバックアップしたデータや、標準機能のバックアップ機能で保存したバックアップデータから
特定のアカウントのデータだけをリストアする方法です。

リストア操作:

Shuriken、着信監視ツール、管理ツールを終了させます。
バックアップデータからリストアしたいアカウントフォルダを見つけます(Account00といったフォルダ)
リストア先のアカウントフォルダを見つけます。
※ リストア先のデータは削除されますのでご注意下さい。
フォルダ毎上書きコピーをします(リストアの実施)

新規リストア操作:

現行のデータを上書きしたくない場合の操作です。

Shurikenから新しいアカウントを作成します。(dummy@dummyなど適当なパラメータでOKです)
自動取得などの機能で、このアカウントのメールデータをPOP取得しないように設定変更します。
(ダミーで作成しただけなので、エラーになるのが落ちですから)
Shuriken、着信監視ツール、管理ツールを終了させます。
バックアップデータからリストアしたいアカウントフォルダを見つけます(Account00といったフォルダ)
リストア先のアカウントフォルダを見つけます。これは全段で作成した一番若いフォルダになるはずです。
フォルダ毎上書きコピーをします(リストアの実施)

3.バックアップ済みデータの個別管理

バックアップしたら消すのではなく、バックアップ済みと分かる状態で
Shuriken上に残していく方法です。新規リストア操作と同じ考え方です。

Shurikenから新しいアカウントを作成します。(dummy@dummyなど適当なパラメータでOKです)
(アカウント名は「バックアップ2003年」など、バックアップと分かるものにします)
自動取得などの機能で、このアカウントのメールデータをPOP取得しないように設定変更します。
(ダミーで作成しただけなので、エラーになるのが落ちですから)
Shuriken、着信監視ツール、管理ツールを終了させます。
アカウントフォルダのバックアップを行います。
アカウントフォルダの内容を、全段で作成した新しいフォルダにコピーします。

後は、コピー元のデータをShurikenから削除すれば完了です。

異なるアカウント間での振り分けルールの共有

アカウント毎に管理されているのはメールだけではありません。
振り分けルールもアカウント毎に管理されています。
しかし、4つ、5つとアカウントを登録している場合などは、スパムメールを削除するルールを各アカウントに作成・修正する作業が発生し、同じ作業を何度も繰り返さなくてはなりません。

そこで考えたのが、全てのアカウントのルールを統一してしまえと言うことです。
具体的には、Account??フォルダ内にある FILTEREX.DATファイルを同じ物にしてしまえば共有できます。
そこで、各アカウントフォルダ内のFILTEREX.DATを最新のものに統一する作業が必要となりますが、いちいち手動でやっていてはこれも面倒です。そこで、ファイルの同期を取るツールを色々と探したのですが、どれも1対1でファイルを比較してコピーするだけで、複数ファイルの中から最新のものを探して分配コピーするものはありませんでした。

そこで、無いものは作ってしまおうと作ったのがAmongSyncです。
このツールを使えば、いくつでもファイルを指定出来、最新のファイルを探し当てて全ての古いファイルに上書きコピーしてくれます。まさに、Shurikenの振り分けルール共有用(にしか使えない?)ツールといえます。

一度共有したルールは、今度は作るときに少し工夫が必要となります。

あるアカウントでのみ有効にしたいルールは、条件の中にヘッダーを追加し、アカウントを特定できる条件を追加する。

必要があります。
逆に、共通で使いたいルール、たとえば「タイトルに未承諾を含む場合は削除」 などの条件は、そのままでかまいません。
共有化された時点でどのアカウントに送信されたメールでも、未承諾メールは削除されるようになります。
注意点としては、移動先フォルダは全て元のルールで指定されたフォルダになってしまいます。
削除=ゴミ箱に移動ですから、削除されたメールは全て ある一つのアカウントのゴミ箱に集中します。


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