更新:
06/07/20 | SurikenPro4 | |
SHURIKEN |
リリース2が発表されました(2005.11.11)
それまで、幾つかのアップデートはありましたが、半年以上の沈黙を破ってShurikenPro4 Rel2がリリースされました。
ShurikenPro4 Rel2の最大の売りは「形態素解析による迷惑メールフィルター」と言えます。
今まで、簡単な迷惑フィルター機能がありましたが、単に発信者アドレスのマッチングによる仕分けでしかありませんでした。
そのため、実用的なフィルターとはなり得ず、結局仕分け条件を地道に設定して駆除しなくてはなりませんでした。
今回のShurikenPro4 Rel2では、形態素解析という方法を用いて本文を日本語の語幹や品詞によって分類・分解します。
そのため、コンピューターとコンピュータを同一視したり、「動く」と「動いた」を同一視することが可能となるため、正確で学習速度の速い解析エンジンと言えます。
類似した迷惑メールフィルターにPOPFileというフリーソフトがあります。
こちらも、日本語の本文を扱えるのですがぶつ切りにして全てデータベースに格納し、出現頻度で嵩み付けをするという力業で分析する方法を採っているため精度が悪く学習速度も遅いというデメリットがあります。
また、データベースエンジンはフリーエンジンであるため、一般の専門的なソフトウェアと比較すると速度、容量共にあまり性能がよいとは言えないでしょう。
形態素解析に対応しているShurikenPro4 Rel2では、語幹や共通単語のみを収集するためデータベースの容量は小さく、検索速度は速くなる傾向にあります。
元々、数万というメールの検索をあっという間に行ってしまう技術を持つShurikenPro4のポテンシャルを考えれば、その速度が突出して早いこともうなずけます。(インデックスの張り方もあると思いますが)
迷惑フィルターの使い方
受信したメールが迷惑な内容なのか、重要な内容なのかを判断できるのは受信者である人間のみです。
出会い系サイトの勧誘メールを迷惑メールと取るのか、有効な情報と取るのかは個人によっても異なるからです。
そのため、迷惑フィルターを鍛えるという新しい発想が生まれます。
その鍛える方法が手動による仕分けです。
まずは、「このメールは迷惑メール」というメールをボタン一つで迷惑フォルダへ移動できます。
このときに、内容を形態素解析し特徴を記憶するのです。
そのため、次回のメール受信時には、これらの記憶を元に迷惑メールかどうかを判定するようになります。
しかし、最初のうちは情報が少ないので間違えることもあります。従って、迷惑フォルダの内容もチェックして通常メールも間違えて仕分けされていないかを確認する必要があります。
間違って仕分けられたメールがあれば、「このメールは迷惑ではない」という意思表示をボタン一つで行うことが出来ます。
こうして、迷惑か、迷惑でないか、仕分けを繰り返すことにより学習していくわけです。
お勧めの設定は、ホワイトリスト、ブラックリストを使わない設定です。
これらを使わない設定にすると、迷惑メールボタンを押したときにアドレスによる判定が行われなくなります。
純粋に形態素解析と内容のマッチングによる判定が行われるため、自然で手間の掛からない操作が可能となります。
(ホワイト、ブラックリスト設定がオンになっていると、毎回アドレスをリストに追加するか確認するダイアログが出たり、無条件にリストに追加されることで強烈に迷惑メールの判断基準が偏る可能性があります)
迷惑フィルターの鍛え方
実は、既に迷惑メール候補がたくさん用意されているかもしれません。
ゴミ箱フォルダに放り込まれたメールがそれです。
ゴミ箱フォルダにあるメールから、いわゆる迷惑メール(見る必要もないメール)をざっと選択して、迷惑メールボタンをクリックしてみましょう。あっという間に学習完了です。
迷惑フィルターの効果
なんと、この迷惑フィルター大変絶好調です!
信じられないくらい的確に迷惑メールを、迷惑フォルダに移動してくれます(受信時)
まだ、そんなにたくさんの学習をさせたわけでもないのに、効果の高さに驚いております。
今まで、ShurikenPro4の売りと言えば圧縮・暗号化できるメールボックスや、高速な検索・起動などちょっと地味なポイントだったのですが、この形態素解析迷惑メールフィルターはとてつもないセールスポイントになるかもしれません……。
リリース1(2005.3.x)
ついに、2年間のブランクを打ち破ってShurikenPro4(以後Pro4)の登場です。
なんとなく予感はしていましたが……!
なぜShurikenなのかという話しは全段のShurikenPro-Xに譲るとして、ここではPro4の機能を余すことなく紹介していきたいと思います。まずは試用版でお試しして……と考えていましたが、我慢できずに早速予約してしまいました。
[申込製品]
・Shuriken Pro4 バージョンアップ版 1本(※2005/03/10 発送開始)
[送料:無料]
[請求金額合計(消費税・送料込み)] 2,625円
[支払方法] クレジットカード 一回払い
[備考] なし
おお! 14日発売に大して10日出荷ではないですか。
でも、開始ということは10日以降出荷ということか……微妙。
早速届いた
早速、11日に届きました。発売日も11日になったようですね。
試用版のダウンロードも開始されました。
インストールはさくっと終了します。
試用版では古いバージョンのShurikenをアンインストールする必要がありましたが、製品版はそのまま上書きインストールしてくれます。次の項目でスペック上のPro3との比較を書いてありますが、実際に使用してみての進化点(これは便利になったと思った点)を上げたいと思います。
検索条件に添付物の有無を指定できるようになった。 |
Justsystemに改良依頼を出していた項目が実現されていました。あの添付物を探したい!というシチュエーションはよくあるものですが、今までは添付物で絞り込めず不便でした。 |
振り分け条件の上下移動時にスクロールが追いかけるようになった。 |
Justsystemに改良以来を出していた項目が実現されていました。条件がたくさんあるときに、上下に移動していってダイアログの端まで行くと今までは、そのまま消えて見えなくなって不便でした。 |
HTMLメールの画像を表示するか確認しないオプションがついた。 |
今までは、プレビュー画面を表示する前に必ず画像を表示するか確認してくるため作業の隔たりとなっていました。更に悪いことに矢印キーなどで連続移動中にこの確認ダイアログが表示されると、最悪 強制異常終了してしまいました。(!) |
Justsystemに要望済みの機能・不具合
機能
申請済みの要望には「済」と着いています。
要望に関しては、反応がないので次のバージョンやアップデートがないと反映されたかは分かりません。
済 |
検索結果一覧でもメールプレビューと同じように、選択したメールのヘッダ、ソース情報を見られるようにして欲しい。 |
済 |
検索条件に「添付物あり・なし」を指定できるようにして欲しい。(content-typeにmultipartを含むかどうかでは確実性に欠ける) |
済 |
設定→アカウント登録設定 にて、受信→削除対象となるメールの送信日からの日数を100以上指定できるようにして欲しい。昨今はYahoo!BBメールなども2GBの容量があり、年単位でメールの保存が可能と思われるため。 |
済 |
ShurikenPro4の仕分けルールで、「ブックマークに追加」と「ToDoに追加」を動作として指定できるようにして欲しい。 |
不具合
却
下 |
「設定→アカウント登録設定」にて、「受信→削除対象となるメールの送信日からの日数」をより小さな値に設定する。
メールの受信を行うと、全高の設定条件に該当する複数のメールがサーバーから削除され始める。
前項の削除が全て終了する前に、中止ボタンを押してサーバーからの削除を中止する。
再度、メールの受信を行うとダウンロード済みのメールが大量にサーバーからダウンロードされる。
「削除対象となるメールの送信日からの日数」 について、その設定にしたらサーバーから何通のメールが削除され、使用容量がどれだけ削減されるかを表示する機能が欲しい。
仕様ですという返事が返ってきました。重複するメールを削除して対応してくれとのこと。
代替案がある問題については、仕様として片付けるというソフトウェアベンダーの悪い癖でしょうか……残念。 |
2,000円でアップグレードの価値はあるか?
2,000円でアップグレードする価値があるのか?
個人的には、有価機能は
- 「ちょっと安定したかも」
- 「ちょっと軽くなったかも」
- 「毎回HTMLメールでダイアログが出なくなった」
- 「検索条件に添付物の有無を指定できるようになった」
という4点ほどでしょうか。それぞれの機能に500円ずつ払うか? と問われればちょっと疑問ですが……。Justsystemを応援する&新しもの好き としては、やはり微妙に結果的に正解だったと思います(苦笑
しかし、これだけ応援してるのですから今後、より積極的に有用な機能提案には耳を傾けていただきたいですね。
楽天市場でShurikenProシリーズを検索します。
ShurikenPro3との違い
それでも2,625円するわけですから、今までのマイナーバージョンアップとは機能が異なるはずです。
早速、Justsystemのホームページで確認してみました。
う〜ん、微妙な内容ですがまぁこんなものでしょうか。
特に気になる機能を赤い色で記しました。
個人的にJustsystemにリクエストしていた機能としては、
・ヘッダ情報なども検索対象に入れられる
という機能だけのようですね、これもちょっと残念。
最近のリクエストとしては、印刷するときにはヘッダ情報も印刷して欲しいというものですが、転送・返信メールにヘッダ情報が挿入できるようですので、何とかなりそうですね。ただ、ソース表示の印刷にも対応して欲しいです。
機 能 |
Shuriken Pro3 |
|
オートフィル機能 |
○ |
○ |
カナサーチ機能 |
○ |
○ |
携帯/PHSへ送信時の
字数チェック、分割送信 |
○ |
○ |
簡易罫線 |
○ |
○ |
半角カタカナを
全角に変換 |
○ |
○ |
タブをスペースに変換 |
○ |
○ |
機種依存文字、外字の使用を
警告/置換 |
○ |
○ |
行頭への引用文字挿入 |
○ |
○ |
行頭引用符の削除 |
○ |
○ |
引用して貼り付け |
○ |
○ |
テキストメールの1行目、
または、HTMLメールの
TITLEを見出しに自動設定 |
○ |
○ |
一覧画面のビューアで
返信したい部分を
範囲固定で返信 |
○ |
○ |
HTMLメールの作成 |
△ |
△ |
一太郎文書での送信 |
○ |
○ |
TEXT→HTMLの自動変換 |
○ |
○ |
柔軟なテンプレート |
テキスト
HTML
一太郎形式など |
テキスト
HTML
一太郎形式など |
テンプレートに
挿入されている
ラベルを置換 |
○ |
○ |
メーリングリストへの
送信アシスト |
○ |
○ |
アイコン1つで音声添付 |
○ |
○ |
送信済みメールの
着信・開封確認 |
○ |
○ |
送信一覧画面での
開封確認マーク表示 |
○ |
○ |
添付ファイルの
付け忘れ
チェック機能 |
○ |
○ |
送信先チェック機能 |
○ |
○ |
スペルチェック |
× |
○ |
転送・返信メールへの
ヘッダ/フッタ自動挿入 |
× |
○ |
起動時に受信したい
アカウントが設定できる |
○ |
○ |
メールをサーバーに残す |
○ |
○ |
PostPetメールを
サーバーに残す |
○ |
○ |
サーバーから選んで受信 |
○ |
○ |
ダイジェストメール
開封時分割 |
○ |
○ |
分割メールの結合 |
○ |
○ |
マルチアカウント |
○ |
○ |
マルチユーザー |
○ |
○ |
宛先種別のアイコン表示 |
× |
○ |
前に見ていた
メールに戻る、
或いは、進む |
× |
○ |
フォルダツリー、
メールリストの
フォントサイズ変更 |
× |
○ |
IMAP4 |
○ |
○ |
メールのエクスポート |
eml形式, mailbox形式(R2以降)、任意の区切り文字による形式でのエクスポートが可能 |
eml形式, mailbox形式、任意の区切り文字による形式でのエクスポートが可能 |
メールのインポート |
eml形式, mailbox形式(R2以降)、任意の区切り文字による形式でのインポートが可能 |
eml形式, mailbox形式、任意の区切り文字による形式でのインポートが可能 |
|
|
- ○
メールアドレスの他、ニックネーム(表示名)もチェック可能
|
|
|
|
- 迷惑メールをチェックする
ための送信者や
見出しの指定に
ワイルドカードを使用
|
|
|
|
|
|
S/MIME
(通信内容の保護) |
○ |
○ |
POP・PWDの暗号化
(APOP) |
○ |
○ |
SMTP認証 |
○
(LOGIN/
CRAM
-MD5/
PLAIN) |
○
(LOGIN/
CRAM
-MD5/
PLAIN) |
POP before
SMTPの自動化 |
○ |
○ |
SSL
(POP3/IMAP4/SMTP/LDAP) |
× |
○ |
最小化から戻るときも
パスワード入力 |
○ |
○ |
ローカルに保存するメールボックスやアドレス帳を暗号化 |
○ |
○ |
仕分け |
○ |
○ |
条件
(デフォルト) |
見出し、
差出人、
宛先、
Cc、Bcc、
本文、
送信日、
重要度、
マーク、
未既読 |
見出し、
差出人、
宛先、
Cc、Bcc、
本文、
送信日、
重要度、
マーク、
未既読 |
条件の追加 |
○
(あらゆるヘッダに対応)* |
○
(あらゆるヘッダに対応)* |
サーバーからの削除 |
○ |
○ |
画面レイアウト変更 |
○ |
○ |
横に並べて表示 |
× |
○ |
画面デザイン切替 |
○ |
○ |
画面デザインのカスタマイズ |
○ |
○
(CEを除く) |
キーカスタマイズ |
○ |
○ |
秘密フォルダ機能 |
○ |
○
(CEを除く) |
ビューア上部の情報表示項目の
カスタマイズ |
× |
○ |
ツールバーの縦置き、
または、フロート |
○ |
○ |
マーク |
○
(A〜Dまでの5種類のマーク) |
○
(A〜Dまでの5種類のマーク) |
ブックマーク |
○ |
○ |
フォルダの
並べ替え |
○ |
○ |
後で読む、後で返信する
(通知機能) |
× |
○ |
検索対象 |
見出し、
差出人、
宛先、
本文、
Cc、
Bcc、
送信日、
未既読、
重要度、
マーク |
見出し、
差出人、
宛先、
本文、
Cc、
Bcc、
送信日、
未既読、
重要度、
マーク、
添付ファイル |
検索対象の追加 |
× |
任意のヘッダを追加可能 |
表記ゆれ対応 |
○ |
○ |
絞込結果をさらに絞込 |
△ |
○
(さらに絞り込んだとき、別のウィンドウに結果を表示) |
1件ずつ検索 |
× |
○ |
検索にヒットした文字列をビューア内で反転表示 |
○ |
○
(テキストメールのみ) |
インポート |
○ |
○ |
インポート対応
メールソフト(形式) |
CSV |
CSV, LDIF |
LDAP |
○ |
○ |
ネットワーク上での
アドレス帳公開・共有 |
○
(R2) |
○ |
テキストメール
以外をすぐに
表示しない |
○
(本文・添付ファイルに
かかわらず
表示しない) |
○
(本文・添付ファイルに
かかわらず
表示しない) |
マルチパート
ビューア |
○ |
○ |
ビューアを本体から分離して表示 |
○ |
○ |
本文/添付
タブシート切り替え |
○ |
○ |
個別ビューア |
○ |
○ |
UNCパスの
自動識別 |
○ |
○ |
送受信時の
アニメーション |
○ |
○ |
日本語以外の表示 |
○ |
○ |
メールデータやアドレス帳の
バックアップ機能 |
○ |
○ |
編集中の送信メールの
自動バックアップ |
× |
○ |
設定のバックアップ |
○ |
○ |
定期自動バックアップ |
× |
○ |
DOS/V全般
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