QuickTimeProを利用してMACでAIFFからDVD-Videoを作成したり、m4pからMP3ファイルを作成する方法を紹介します。
更新:14/02/24 | QuickTime Pro | QuickTimePro
QuickTimeとは、Apple社が公開している無料のメディアプレイヤーです。
一般的にはWindowsユーザーはMicrosoft WindowsMediaPlayer、RealAudio RealPlayerなどの方がなじみがあると思います。
QuickTimeはQuickTimeフォーマットのコンテンツがWebに埋め込まれていない限りは使わないかもしれません。
しかし、MacユーザーにとってはOS標準のメディアプレイヤーですので比較的なじみがありますし、最近では流行のiPodに必須のiTuneをダウンロードすると自動的にQuickTimeもインストールされてしまうので、目にする機会だけは多くなったのではないでしょうか。
QuickTimeProの特長
- 価格
- QuickTimeは無料で入手できますが、幾つかの機能制限があります。
機能制限については事項で詳しく紹介しますが、まず気になるのは価格だと思います。
QuickTime Proの価格はネットダウンロードで3,400円です。
注意点:Mac版、Windows版でキーが異なるため、両方のプラットフォームを使用している場合は1つだけキーを購入して両者で使うことができません。
この場合、どちらか一方を選択するとしたら一般的にはWindows版よりもMac版を購入した方が有意義と思われます。
- Proでのみ実現できる機能
- 無料版の使用制限であり、Pro版の強みでもあるQuickTime Pro固有の機能を紹介します。
- H.264形式のビデオコンテンツを生成可能です。H.264は、MPEG-2と同じ品質の映像を2分の1から3分の1のデータレートで配信するだけでなく、MPEG-4 Part 2 と同じデータレートで最大4倍もの解像度を提供します。
- MPEG4形式のビデオコンテンツを生成可能です。iPodなどで動画を楽しむことができます。
- FireWireポートを搭載したカメラを使って、ビデオやオーディオを取り込むことができます。
- 再生時にフルスクリーン再生が可能となります。特にMacでFlip4Macを利用している場合、WindowsMediaVideo(WMV)形式の動画再生時に威力を発揮します。
- DVカメラを始め、さまざまな業界標準ファイルフォーマットからビデオ、オーディオ、画像をインポート/エクスポート。フォーマット変換にも対応します。
などが主な特長です。
これらの機能のために3,400円を払う価値があるかどうかですが、個人的には次のような用途を前提に必要不可欠な機能と判断しています。
- GyaoなどDRMコンテンツをダウンロードし、AIFFからDVD-Videoに変換するため。
- 同じく、AIFFフォーマットの動画をQuickTime経由でFlip4Macにて再生する際にフルスクリーン再生を可能とするため。
- PodCopyなどiPodのACC(DRM)コンテンツをm4pとして保存した場合、これを独自に再生して楽しむため。
- 同じく、m4pファイルをmp3などに変換するため。
現在のところは特に「フルスクリーン再生」、「多彩なフォーマット変換」辺りが大きな魅力といえます。
フルスクリーン再生くらい、無料版でも可能にしてくれればいいのに……という話もありますが。
個人的には、QuickTimeでDVD-Videoの再生ができないのが不便です。
対応可能なファイル形式は次の通りです。
- アニメーション
- Apple BMP
- Apple Pixlet (Mac OS X v10.3のみ)
- Appleビデオ
- シネパック
- コンポーネントビデオ
- DV、DVC Pro NTSC
- DV PAL
- DVC Pro PAL
- グラフィックス
- H.261
- H.263
- H.264
- JPEG 2000 (Mac OS X)
- Microsoft OLE(再生のみ)
- Microsoft Video 1(再生のみ)
- モーションJPEG A
- モーションJPEG B
- MPEG-4 (Part 2)
- フォトJPEG
- Planar RGB
- PNG
- Sorenson Video 2
- Sorenson Video 3
- TGA
- TIFF
- 24ビット整数
- 32ビット浮動小数点数
- 32ビット整数
- 64ビット浮動小数点数
- AAC(MPEG-4 オーディオ)
- ALaw 2:1
- AMR狭帯域(AMR-NB)
- Apple Lossless Encoder
- IMA 4:1
- MACE 3:1
- MACE 6:1
- MS ADPCM(再生のみ)
- QDesign Music 2
- Qualcomm PureVoice (QCELP)
- ULaw 2:1
- Flip4MacによるMacでのWMV再生
- MacでWMVフォーマットの動画を再生する方法は大きく3つほどあります。
- Windows MediaPlayerのMac版を利用する
- QuickTimeのFlip4Macプラグインを利用する
- VLCを利用する
Windows MediaPlayerのMac版は、OS/Xに対応したバージョン9で開発が中止されています。
AIFF形式などの再生も可能ですが、最適化に失敗しているのか動作が遅く感じられます。
QuickTime Proの再生画面。フォーマットの変換などはメニューからウィザード形式で簡単に行えます。
VLCの画面イメージ。無料ながらWindows版ではDVD-Videoをリージョン関係なく再生可能です。
ただしリージョンフリー機能は、MacのOS/X以降(Intel版以降)のドライブには対応していない模様です。
結論としては、QuickTime Pro+Flip4Macプラグインの組み合わせが最もシームレスで高速・安定しているように思われます。
VLCは別の機会に役立つことがあるので、一応インストールしておいても良いと思います。
このページの全部あるいは一部を無断で利用(コピー)することを禁じます。